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龍桜-Ryu sakura-

¥30,000 税込

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■ 作品コンセプト/解説

この作品『龍桜』は、悠久の時を経てなお力強く立つ古木と、そこに咲き誇る儚くも美しい桜の花をモチーフにしています。長年厳しい自然に耐え、幹が捻じれ、力強い姿になった古木を「龍」に見立て、その荒々しさの中に宿る生命力と、対照的に繊細で短い命を燃やす桜の美しさを表現しました。

古来より日本人に愛されてきた桜は、生と死、力強さと儚さといった二律背反する要素を内包しています。この作品では、その複雑な美しさを、龍のような古木の姿を通して描き出すことで、自然の圧倒的な存在感と、その中で営まれる生命の尊さを感じていただきたいと考えています。

■ 視覚的な特徴

画面中央に配された古木の幹は、黒や茶、そして力強く塗り重ねられた筆致によって、その圧倒的な存在感と長い年月を物語る表情豊かなテクスチャを生み出しています。まるで生きているかのようなうねりや、荒々しい樹皮の質感が、見る者に語りかけます。

一方、枝先に咲く桜は、白や淡いピンクの絵具を繊細に、時に軽やかに置くことで表現されています。古木の重厚感とは対照的な、ふわりとした儚げな美しさが画面に広がり、力強さとの絶妙なコントラストを生んでいます。背景には、右側に力強い縦のストロークがアクセントとなり、左側には暖かみのある黄色い光が差し込むような表現が加わることで、単なる写実にとどまらない、作品の持つエネルギーと奥行きを強調しています。

■ 制作背景・エピソード

ある春、樹齢数百年の古木に咲く満開の桜を見たときの、畏敬の念にも似た感動がこの作品の根源にあります。長い歴史を見つめてきたであろう古木の、大地にしっかりと根を張り天に向かって枝を伸ばす姿と、その枝いっぱいに溢れるように咲く桜の、刹那的な美しさ。その両方が織りなす光景に、自然の神秘と力強い生命の循環を感じました。

特に、古木の幹の表現には時間をかけました。単に形を描くのではなく、筆致の重なりや絵具の盛り上がりによって、その「存在の重み」や「龍のような生命力」をいかに表現できるか試行錯誤しました。そして、その力強い幹から伸びる枝に、一点一点、命を吹き込むように桜の花を描き加えていきました。古木と桜、それぞれの美しさが響き合う瞬間を捉えられたと感じています。

■ おすすめの飾り方

F4号(約33.3cm x 24.2cm)と、どのような空間にも飾りやすいコンパクトなサイズ感です。主張しすぎず、さりげなく空間にアートを取り入れたい方におすすめです。

リビングの壁の一部や、寝室のベッドサイド、書斎のデスク横、玄関や廊下など、様々な場所に自然と馴染みます。棚やチェストの上に立てかけて飾ったり、お気に入りの小物や他の小さなアート作品と組み合わせて飾るのも素敵です。

和の雰囲気も持ちつつモダンな表現なので、和室はもちろん、洋室にも違和感なく溶け込みます。力強い古木と可憐な桜の対比が、飾る場所に奥行きと静かな華やぎをもたらし、日々の暮らしの中に自然の力強さと美しさ、そして季節の移ろいを感じさせてくれるでしょう。

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